
単球活性化試験 (MAT)
CTL-MAT Kitは、ヒトPBMCを使用した単球活性化試験(MAT: Monocyte Activation Test)に基づいた、発熱性物質のIn vitro定量キットです。エンドトキシンのみならず、すべてのヒト発熱性物質の検出など、LAL法やウサギを用いた発熱性物質試験(RPT法)の従来技術に比べると、様々な利点があります。本キットは、GMPバッチリリーステストに使用できるものとして、欧州薬局方2.6.30(Ph. Eur. 2.6.30)に準拠しています。Ph. Eur. 2.6.30準拠のPBMCも単独で販売しています。
試験の仕組み
- 被験物質を、ヒト単核細胞(PBMC)と一緒に20時間培養します。被験物質に含まれている発熱性物質は単球細胞に刺激を与え、培地へのインターロイキン6(IL6)放出を促進します。培養終了後にELISA法を用いて培養上清液のIL6濃度を測定します。
- CTL-MAT キットを用いた、EDQM(欧州医薬品品質部門) の標準エンドトキシン(LPS)に対する用量反応曲線データです。欧州薬局方の規制に従って、各条件を4回で実施しました。これらの結果は、キットのバラつきが少なく、感度が高いことを示しています。詳細な検証については、次の論文をご参照ください:An improved monocyte activation test using cryopreserved pooled human mononuclear cells. Shabnam Solati et al. Innate Immun. 2015 Oct;21(7):677-84.
製品情報
製品一覧 | ||||
商品番号 | 分類 | 商品名 | 内容 | 保存 |
CTL-MAT-001 | キット | MAT-Test Kit (4 donor pool) | 以下参照 | 以下参照 |
CTL-MAT-002 | キット | MAT-Test Kit (8 donor pool) | 以下参照 | 以下参照 |
CTL-MAT-PE4 | PBMCのみ | MAT-PBMC, 4 donor pool | 5 x 106個 | -150℃1 |
CTL-MAT-PE8 | PBMCのみ | MAT-PBMC, 8 donor pool | 5 x 106個 | -150℃1 |
CTL-MAT-PE1 | PBMCのみ | MAT-PBMC, 1 donor pool | 5 x 106個 | -150℃1 |
キット内容
部品 | 項目 | 単位 | 保管 |
A | 96 well plate | Plate x 1 | RT |
B | IL-6 ELISA kit | Reagents x 1 set | +4℃ |
C | Medium A | 1.8ml x 1 vial | -20℃ |
Medium B | 50ml x 1 bottle | -20℃ | |
EDQM LPS | 2,000 EU/ml x 50uL | -80℃ | |
D | PBMCs | 1 vial | -150℃1 |
1: 長期保存の場合。-80℃で3カ月保存可能です。
キットには、標準エンドトキシンを含めて、単球活性化試験に必要な試薬が全て含まれています。1キットで2種類の被験物質が測定可能です。複数のキットを同時に使用する場合、2つ目以上のキットはコントロールをおく必要がないため、1キットにつき3種類の被験物質が測定可能です。
受託研究サービス
CTL-MATキットの提供元であるMAT BioTech B.V.社(オランダ)は、欧州及び米国のGMP適合施設にて単球活性化試験の受託研究サービスを提供しています。詳細につきましてお気軽にお問い合わせください。
