白斑症モデル

白斑症モデル(3D)の概要

モデル名	RHE-VIT (Reconstructed Human Epidermis upon exposure to inflammatory cytokines inducing melanocytorrhagic VITiligo)
応用	基底膜からメラノサイトの流出（melanocytorrhagy）に対する被験物質の影響を評価
培養法	3D培養
組織・細胞種類	健常人由来の初代ケラチノサイトから作製した再構築表皮（RHE）と、ヒトメラノサイトの共培養
刺激	メラノサイト流出の誘発剤
疾患との関連性	白斑症患者に見られる、基底膜からのメラノサイト流出、MMP9のmRNA発現増加、MMP9及びE-Cadherinタンパク質の分泌増加を再現
標準エンドポイント	組織形態分析（Fontana-Masson染色および画像解析でメラノサイト流出を可視化） MMP9のmRNA発現（RT-qPCR） MMP9及びE-Cadherinタンパク質の分泌（ELISA） TRP1タンパク質発現（IHC） 各遺伝子のmRNA発現解析(RT-qPCR)
陽性コントロール	あり
モデルの提供方法	受託試験サービス
カタログ（英語）	開く

 

サンプルデータ

A：メラノサイトの局在。左列がFontana-Masson染色（メラノサイトが黒褐色に染色）、右列がメラノサイトマーカーであるTRP1の免疫蛍光染色画像です。非誘発のRHEでは、メラノサイトの基底側からの流出はありませんが、RHE-VIT（白斑症モデル）においては、メラノサイトの流出が確認できます。これは、陽性コントロール化合物の処置（RHE-VIT + Ref）により正常化されます。B: 培養上清液中のE-cadherin及びMMP-9活性レベルの定量データ（ELISA）。非誘発のRHEに比較して、RHE-VITはE-cadherin分泌量及びMMP-9の活性が上昇しており、MMP-9阻害剤もしくはJAK/STAT阻害剤の処置により正常化されます。C: MMP-9のmRNA発現データ（qPCR）。RHEに比較して、RHE-VITのMMP-9 mRNA発現量が著しく高くなっています。