乾癬皮膚モデル

乾癬皮膚モデル(3D)の概要

モデル名	RHE-Th17 / Th22（Reconstructed Human Epidermis treated with Th17 or Th22 interleukins）
応用	乾癬皮膚の病理的な特徴に対する被験物質の影響を評価
培養法	3D培養
組織・細胞種類	健常人由来の初代ケラチノサイトから作製した再構築表皮（RHE）
刺激	Th17もしくはT22サイトカインのカクテル
疾患との関連性	Th17もしくはT22サイトカインを介した炎症状態 ケラチノサイトの過剰増殖および不全角化による過形成 Th17もしくはT22に関連している転写因子発現の増加（NF-kB、C/EBP、STAT1、STAT3等） 抗菌ペプチド並びに抗菌タンパク質発現の増加（Psoriasin、Beta defensin2、IkB-zeta等） サイトカイン発現の増加（IL-19, IL-23等） フィラグリン（Filaggrin）発現の減少
標準エンドポイント	ケラチノサイト増殖および不全角化を含む組織形態分析（H&E 染色, イメージング解析） RHEでのタンパク質マーカーの局在化解析と定量化（IHC, ウェスタンブロッティング） タンパク質マーカーの培地への分泌（ELISA） 各遺伝子のmRNA発現解析(RT-qPCR) TLDA mRNA発現パネル（StratiCELL 独自のアレイまたはカスタムアレイ)
陽性コントロール	あり
モデルの提供方法	受託試験サービス
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サンプルデータ

A： 上段：H&Eで染色したヒト再構築表皮（RHE）。正常なRHE（「Control RHE」）に比較して、乾癬モデル(「Model RHE」)は、ケラチノサイト増殖の増加が見られます。これは、陽性コントロール化合物の処置（「Model RHE + Ref」）により正常化されます。下段：フィラグリン（Filaggrin、「FLG」）のタンパク質発現（免疫蛍光法で可視化）。乾癬モデルにおいては、フィラグリンの発現が著しく減少し、陽性コントロール化合物の処置により部分的に正常化されます。B： 培地へのサイトカイン分泌（ELISA法測定）。モデル（「Th17」）においては、IL-19およびIL-23の分泌が大幅に増加し、陽性コントロール化合物の処置（「Th17+Ref」）により減少されます。

文献

発表年	タイトル
2018	Effective in vitro 3D skin models and gene expression assays to study epidermal barrier resilience after Th-2 and Th-17 driven inflammation IFSCC Congress Munich 2018 (Poster).	閲覧