癜風菌モデル

癜風菌モデル(3D)の概要

モデル名	RHE-MF: Reconstructed Human Epidermis (RHE) topically colonized by Malassezia furfur.
応用	皮膚の防御機構を含めて、癜風菌（M. furfur）のヒト表皮への定着・異常増殖に対する被験物質の影響を評価
培養法	3D培養
組織・細胞種類	健常人由来の初代ケラチノサイトから作製した再構築表皮（RHE）とM. furfurの共培養
刺激	癜風菌（Malassezia furfur）
疾患との関連性	M. furfurのヒト表皮への定着を再現 皮膚バリア機能の低下 炎症、免疫、皮膚バリア機能に関連する93のバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現上昇または減少 RHEからIL-8、TNF-α、ヒトβ-デフェンシン-2（Human Beta-Defensin 2、HBD2）の分泌が増加
標準エンドポイント	組織形態分析（Periodic acid-Schiff、略：PASの染色） M. furfurの増殖 （コロニー形成単位（CFU）計数法） 皮膚バリア機能評（Lucifier Yellow diffusionアッセイ＋画像解析による定量） 各遺伝子のmRNA発現解析(RT-qPCR) TLDA mRNA発現パネル（StratiCELL 独自のアレイまたはカスタムアレイ) IL-8, TNF-alpha、HBD2の分泌 (ELISA)
陽性コントロール	ケトコナゾール（Ketoconazole、KTZ）、その他
モデルの提供方法	受託試験サービス
カタログ（英語）	開く

 

サンプルデータ

A：PAS染色で可視化したRHEの形態（上段）と、DAPI / Lucifer Yellow免疫蛍光染色で評価したバリア機能（下段）。これらの画像は、M. furfurがRHEの表面に定着した後、RHE構造の奥深くまで侵入し、バリア機能を著しく破壊していることを示しています（RHE-MF）。抗真菌剤ケトコナゾールが存在すると、M. furfurの侵入とそれに伴うバリア機能の低下が抑制されます（RHE-MF + KTZ）。B：微生物に対する防御機構に関連するmRNA発現変化を評価するために使用している独自の93遺伝子パネル（灰色：皮膚バリア機能遺伝子、赤：炎症遺伝子、青：免疫関連遺伝子）。M. furfurの侵入により、炎症および免疫関連遺伝子の発現が上昇し、皮膚バリア機能遺伝子の発現が低下します（データは示さず）。