
細胞株作製サービス
不死化初代細胞株
初代培養細胞の不死化により、継代に制限のある細胞を長期的に使用することが可能になります。不死化には、SV40 T抗原、HPV-16 E6/E7、hTERT などの手法を用いています。Innoprotの初代細胞カタログから細胞を選択いただくことも、お客様ご自身の初代細胞をご提供いただくことも可能です。納期は通常 2〜4か月です。
サービス内容
- 哺乳類細胞のトランスフェクション
- モノクローナル細胞のプリンティング、スクリーニング、と選別
- RT-PCR、蛍光免疫染色(IF)※ご要望に応じてFACS解析も対応可能
- 30継代以上にわたる細胞の安定性評価
- 選抜クローンの増殖とバンキング
- マイコプラズマ、細菌、真菌の陰性確認試験

安定発現細胞株
さまざまな遺伝子を発現する安定発現細胞株の作製が可能です。対象には、GPCR(Gタンパク質共役受容体)、イオンチャネル、プロテアーゼ、キナーゼをはじめとする各種酵素、膜貫通タンパク質、細胞接着分子などが含まれます。目的遺伝子の発現は、安定発現または誘導性発現のいずれにも対応可能です。また、Innoprotが独自に開発したレポーター遺伝子により、Ca²⁺、cAMP、DAG、β-アレスチンリクルートメント、RAS/RAF相互作用、Col1A1 などの指標を生細胞上で測定することが可能です。納期は通常 1〜3か月です。
サービス内容
- 目的遺伝子の合成、遺伝子を組み込んだプラスミドの構築
- 哺乳類細胞へのトランスフェクションおよび抗生物質選択
- モノクローナル細胞のプリンティング、スクリーニングと選別
- RT-PCR、蛍光免疫染色(IF)、フローサイトメトリー(FACS)解析
- 受容体発現量の定量(ご要望に応じて対応)
- 継代培養中の細胞安定性の確認
- 選抜クローンの増殖とバンキング
- マイコプラズマ、細菌、真菌の陰性確認試験

ノックダウン細胞株
RNA干渉(RNAi)による遺伝子サイレンシングは、哺乳類細胞における遺伝子機能解析に有効な手法です。Innoprotでは、構成的(恒常的)または誘導型のサイレンシングを備えた安定ノックダウン細胞株を作製しています。独自のshRNA発現ベクターを用いることで、外来核酸が宿主ゲノムに組み込まれることなく、遺伝子のノックダウンを実現できます。納期は通常 1〜3か月です。
サービス内容
- 目的shRNAをコードするプラスミドの設計と構築
- 哺乳類細胞へのトランスフェクションと抗生物質選択
- クローンのスクリーニングと選抜
- 選抜クローンの増殖とバンキング
- マイコプラズマ、細菌、真菌の陰性確認試験

蛍光標識細胞株
蛍光細胞株は、生物学的プロセスをリアルタイムかつ非侵襲的に可視化・定量化することを可能にします。細胞株と目的遺伝子/蛍光タンパク質をご指定いただければ、組換え細胞株を作製いたします。なお、Innoprot社とEvrogen社とのライセンス契約により、お客様は次を含むEvrogen社の蛍光タンパク質をご利用いただけます。青色:TagBFP、緑色:turboGFP、TagGFP2、黄色:turboYFP、赤色:TagRFP、turboFP602、turboFP650。納期は通常1〜3か月です。
作製可能な細胞株
- 全体が蛍光を発する細胞株(蛍光タンパク質を発現)
- 目的タンパク質と蛍光タンパク質を融合させて発現する細胞株。さまざまなレポーター遺伝子の作製が可能で、ご希望に応じて発現ベクターを用いた発現も可能です。
- 蛍光を発する初代培養細胞 ※ 成功事例:ヒト初代肝星細胞、HUVEC、神経細胞、アストロサイトなど
