ヒト膣上皮モデル

ヒト膣上皮モデル(3D)の概要

モデル名	HVE (Human Vaginal Epithelium)
応用	ヒト膣上皮に対する試験物質の細胞毒性および炎症誘導能の評価
培養法	3D培養
組織・細胞種類	外陰部表皮由来の細胞株（A431）を用いて再構築されたヒト膣上皮。実際のヒト膣上皮と類似した形態を示し、基底上層である有棘層深部および有棘層浅部を再現
刺激	なし
疾患との関連性	細胞生存率の低下 IL-1αおよびIL-1βの分泌増加
標準エンドポイント	組織形態分析（H&E 染色, イメージング解析） 細胞毒性測定 IL-1α、IL-1βの培地への分泌測定（ELISA）
陽性コントロール	ベンザルコニウム塩化物（Benzalkonium chloride）、Triton X-100
モデルの提供方法	受託試験サービス
カタログ（英語）	開く

 

サンプルデータ

A：H&E染色により可視化されたHVEの形態。スキンケア製品で一般的に使用される防腐・抗菌剤であるベンザルコニウム塩化物（BZK）は、HVEの正常な形態を攪乱する。界面活性剤であるトリトンX-100（TX-100）は、HVEの形態に対する影響がより顕著です。B：BZKおよびTX-100の細胞生存率への影響の評価（MTSアッセイ）。BZKおよびTX-100の両方が細胞の生存率を有意に低下させた。C：ELISAを用いたInterleukin-1β（IL-1β）分泌量の定量。BZKおよびTX-100の両方が培養液中へのIL-1βの分泌を有意に増加させ、特にTX-100が最も強力な誘導因子です。同様の結果がIL-1αについても観察された（データ未掲載）。